論述の際の留意点

入試や入社するための小論文を書くためには、論述の仕方に本当にこまごまとした注意点が必須です。
●「思う」「思います」の多様は避ける:小論文では、あなたの主張を書くために「思う」等の言葉が多くなってしまいがちです。
この言葉を使って悪いというわけではありませんが、多用するとあなたの主張が弱い印象を与えてしまいます。
また、とても使いやすい言葉であるために、小学生でも多く使われがちです。そのため、あなたの主張が内容によらず非常に幼稚な印象をも与えてしまいます。
小論文とはあなたの主張を述べるものです。それなのに、「私は〜と思います。それは〜が〜であるからだことでしょう。」などと論述していると、主張があいまいになってしまうのです。
「思う」を使いたいときは、「〜と意見主張る」「〜と推測される」などという表現に変えてしまいましょう。
また、「〜すべきだと私は思う」などのケースは思い切って「〜すべきだ」という表現にしましょう。
そうすると、あなたの強い主張を感じる文に変わりますよ。小論文は、入試や入社の担当者にあなたの意見や主張を見せるためのものなのですから、そのつもりで論述しましょう。
●体言止めや倒置法は小論文では不要:体言止めは文末を名詞でとめるものであり、倒置法は語順を逆にすることで印象を強める方法です。
これらは小説や作文などではよく使われる論述の仕方ですが、「感情を表現するもの」ですよね。
小論文では感情を表現することは必須ではありません。また技巧的な表現も必須ではないのです。
あくまでもシンプルに、感情に流されることなくあなたの意見主張を述べていく。これが小論文なのです。

小論文と作文の大きな違い

小論文と作文。この二つの論述の仕方の違いを明確にしていきましょう。
まず作文とは何なのでしょうか。
小論文とは違って、作文は個人の内面や経験について問うものが一般的です。
あなたが苦手であろう読書感想文もこれに含まれるでしょうし、「私の好きな本」「将来の夢」「大学生活で一番力を入れたこと」「就職して一番やってみたいこと」など一度は書いたことがあるでしょう。
これらも入試や入社や大学入試などで小論文として出題されたこともあるでしょうが、厳密に言うとこれらは作文になることでしょう。
作文は「個人的」という観点で書かれていること、これが小論文との大きな違いです。
作文は印象的だったこと、感動したことについてその理由を明らかにしながら感想や意見や主張を述べていきます。
だからこそ、「好きなように、気ままに」論述していけるのが作文なのです。
作文での評価ポイントは、感受性と表現力です。感情が豊かに表現されている文が高く評価されるのです。
作文の論述の仕方は感性しだい、ともいえるかもしれません。
しかし、感受性や表現力は持って生まれたものが生きてきますよね。
一方、小論文に感情は必須ありません。
ですから持って生まれたものは関係ないのです。であれば、みんなが同じスタートラインなのですから小論文のほうが論述しやすいといえるかもしれませんね。

テーマ型小論文の論述の仕方

入試や入社試験でテーマ型小論文の問題文を読んだら、あなたの立場・意見や主張をまず確定させるといいと思います。あなたの立場を「主題」にするのですが、これは後に「主題の決め方」として述べていきます。
小論文の柱となる「主題」を決めたならば、その主題を支えていく根拠が必須となります。
分析メモをとるところで述べていますが、この根拠は多ければ多いほど論述しやすいです。
そしてあなたがこの問題について言いたいことも多いわけですから、主張にも力が入りますよね。
この「主題」を支える、「なぜそう意見や主張たのか」という根拠が少ないようであれば、その主張についてちょっと論じることを変えたほうがいいかもしれません。
しかし小論文は時間との戦いです。そのあたりの切り替えは素早く行って、論述しやすい主張を述べていくようにしましょう。
論述し進めてから変えることは難しいですからね。
間違ってはいけないのは、「根拠」を多く述べるだけではダメだということです。
主題を支える根拠は一つか二つまで。多く論じてしまうと、まとまりがなくなってしまいます。入試や入社試験の担当者にもあなたの言いたいことがストレートに伝わりにくいですよ。
また字数が限られていますから、まとめられなくなることもあるでしょう。
最もあなたの主題を支えると思われるものを分析メモのなかか拾って述べていきましょう。
そして論述の仕方の基本ですが、小論文の最後は主題を再提示させて結論づけるとあなたの意見や主張がよくわかります。
また言うまでもないことですが、主張は一貫性を持たせましょうね。
最初と最後で主張が違っていては、あなたの意見や主張を述べたものとはとても言えませんからね。
以上がテーマ型小論文の論述の仕方となります。

Copyright © 2007 小論文マスター